Macの設定ファイルが破損した際に見られる現象と対処方法について記述しています。

1. Macの設定ファイルが破損したときの現象

Macの設定ファイルが破損しているときは、次のような現象が見られます。

  • 「ホームディレクトリ」にフォルダ・ファイルが保存できない
  • 「Dock」に見覚えのないアイコンがたくさん表示されている
  • デスクトップ上に見覚えのないフォルダがたくさん表示される

2. Macの設定ファイルが破損した原因

原因として、「クォータオーバー」が考えられます。

  • 「クォータオーバー」とは:ホームディレクトリ内の容量が制限の1GB(1000MB)を超えた状態

また、今は容量を超えていなくとも、過去に超えた場合も同様にMacの設定ファイルが破損することがあります。

3. 対処方法

Macの設定ファイルを初期化することで、正常の動作に戻ります。

  • Macの設定ファイルを削除しますので、「不慣れな方」「自信のない方」は、「開放立会い相談員(Tutor)」に相談してみてください。
  • ここで説明されている内容は、南大沢キャンパスだけのMac設定の初期化方法です。一般的なMacの設定初期化方法とは違います。

3.1 手順(その1)

(1) ターミナルの起動

「Dock」に「ターミナル」がある場合はそれをクリックします。
無い場合は、「Finder」から左側の「アプリケーション」>右側「ユーティリティ」フォルダ>「ターミナル」の順にクリックして「ターミナル」を起動します。

(2) ホームディレクトリの総容量を調べる

①「ターミナル」に、次のコマンドを入力します。

du -sm [returnキー]

②レスポンスがMB表示で出力されます。

1000 (←の例は1000MBのとき)

 

1000MBを超えている場合は、フォルダ、ファイルを整理・削除します。必要であれば、USBメモリ等へ移してください。

 

※900MB以下であったら一応大丈夫ですが、後々トラブルの原因になる可能性が高いので、もう少し整理・削除したほうがいいでしょう。

(3) ログアウト・ログインをしてください。

(4) デスクトップが正常に表示され、Dockが初期状態に戻っていれば成功です。

ここで再ログイン後、「直らない」「表示がおかしい」時は、さらに読み進めてください。

3.2 手順(その2)

再ログイン後、「Dock」に見覚えのないアイコンがたくさん表示されている場合、設定ファイルが破損している可能性があります。
以下の設定初期化を実施してください。

(1) 設定を初期化するために「.CFUserTextEncording」ファイルを削除する

① 「ターミナル」に、次のコマンドを入力します。

ls -la [returnキー]

② レスポンスの表示に 「.CFUserTextEncording」ファイルがあることを確認してください。

(ファイル名の前に「.」ドットがついています。)

③ 確認後、次のコマンドを入力します。

rm .CFUserTextEncording [returnキー]
  • .」ドットを必ず入れてください。「.CF」まで入力して[tab]キーを押すと「UserTextEncording」が補完されますので入力ミスを防ぐことができます。
  • 「デスクトップ設定」や、その他の設定が消えます。(初期化されます。
  • ファイル(デスクトップを含む)とメールなどの設定は消えません。
  • 「.CFUserTextEncording」ファイルは、一般のMacでは言語

設定のファイルです。

④ 再度、ログアウト・ログインをしてください。

⑤ デスクトップが正常に表示され、「Dock」が初期状態に戻ると成功です。

もし、解決しない場合は「開放立会い相談員(Tutor)」に相談をして、システム管理室2にお問い合わせください。(内線 2800、2801)